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泉美木蘭
2017.11.28 15:21

日本語を破壊する安倍政権

新しい理財局長もやっぱりろくでもないな!

国税庁長官になった佐川理財局長は、3月の予算委員会で、
森友学園との土地の価格交渉はなかったと言い切っていた。

「価格につきまして、こちらから提示したこともございませんし、

先方から幾らで買いたいといった希望があったこともございません」

ところが、
森友学園の籠池氏と近畿財務局の池田靖・国有財産統括官(当時)が

価格交渉をしている音声データが出て来た。

森友学園 籠池氏
「ゼロ円に極めて近い形で払い下げをしてほしい」
「1
億3000万円うんぬんよりも、グーンと下げていかなあかんよ」

近畿財務局 池田靖・国有財産統括官
「理事長のおっしゃるゼロに近い金額まで、わたしはできるだけ
努力する
作業を今やってます。
だけど、1億3000万円を下回る金額にはなりません」

(※)1億3000万円というのは、最初にゴミの撤去費用として、国が森友学園に
前払いで出していた金額のこと。この金額を下回ると、森友学園に土地をタダで
あげる上に、おまけで現金まであげることになるから、
「そら無理でっせ、兄やん、堪忍しておくんなはれ」という会話。


森友学園から「ゼロ円に極めて近い形で」と、思いっきり金額が

提示されて価格交渉がなされているじゃないか!

今日の予算委員会で、この件について野党議員が、
「佐川前理財局長の答弁は間違いですよね?
先方から、ゼロ円で買いたいという希望があったんですよね?」
と追及すると、

太田充・新理財局長

「先方からいろんな金額についてのお話があったということは、
申し上げてございます。
ただ本件の価格の決め方というのは、先方側に地下に埋設するものを
見積もるのが困難であるということから、こちら側で予定価格を決定
して、それを先方に通知し、それを先方が飲まれればそれで決まると、
そうでなければ決定しないと、そういう意味での交渉がないと、
佐川の答弁はそういうことになっております」

・・・?
わけのわからない屁理屈をコネまわした答弁をくり出し、
再度、質問に答えろと問われると、同じ答弁を何度も繰り返し、
8分間も消費した挙句、こう言った。

太田充・新理財局長
「金額についてはやりとりがございました。

 価格については、予定価格ということでご答弁申し上げて
 おります」


「金額」のやりとりはあったけど、
「価格」のやりとりはしていない、
だから、嘘はついていない! と。

ばかにするにもほどがあるだろ。
安倍は「部下を信じて…祈ります」みたいなモードでだんまり。
安倍政権は、いろんなものを破壊しようとしてきたが、
国会審議があまりよくわからないという人でも、これだけは
わかるはず…安倍政権は、日本語を破壊している。

ふざけるんじゃないよ!!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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